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村民一体「ヒメノモチ」で実現 岡山県新庄村

 不況で職を失った人たちを経理実務のプロに育てようと、日夜熱弁を奮っている熱血先生≠ェいる。大阪・京橋で職業訓練スクールを運営する「ケースメソッド」社長の横山隆志さん(51)である。
 15年前、中小企業を対象に会計ソフト「弥生会計」の使い方の指導を始めたが、次第に経理実務そのものを任されるようになった。その時、あまりにも多くの企業が経理を人任せにしていることに疑問を持ち、経理実務の人材教育を始めた。
 「企業にとって経理は心臓≠ナす。なのに小規模になると月次決算もしない企業がたくさんある。要するにどんぶり勘定≠ネんですね。これでは経営計画などとてもたてられません。まずは経理実務に長けた人材がいつも経営者の近くにいる環境を作らなければ」。
 そして、横山さん自身も猛勉強を始めた。この10年の間に取得した資格はなんと23種類。日商簿記をはじめ、ビジネス実務法務、全国経理協会簿記、法人税や情報システムの各種インストラクターなど、中小企業の経理に必要と思われる資格を片っ端から取得した。現在、中小企業診断士を目指している。
 かくして職業訓練スクールで教える科目も増えていった。生徒の大半は求職者で、ハローワークからの紹介も多い。次の職に就くために有効な資格として「日商簿記」などは人気が高いという。


早朝から夜遅くまで、経理実務を教える横山隆志さん。再就職を願う生徒への愛≠ェ伝わってくる

 昨年末ごろから、横山さんのもとを訪れる求職者が目に見えて増え始めた。100年に1度といわれる経済危機が、人々をかつてない雇用不安に陥れていることを実感した。
 「でも今はチャンスなんですよ。これまでの常識を覆すことができるからです。私は今こそ、中小企業の経理に長けた人材を増やしたい。私の生徒は理論だけでなく実務も習得するので、将来就職した企業は間違いなく強い企業≠ノなります」と明るく笑う。
 横山さんの下にはたくさんの求職者が真っ青な顔をしてやってくる。しかし、横山さんの前向きな言葉に次第に笑顔になっていく。そして新たな職を求めて経理実務を学び始める。
 噂を聞いて、北陸や九州など遠方から訪れる生徒もいるという。そんな生徒のために最近、DVD通信講座も始めた。電話やメールでの質問にも熱心に答えている。生徒が全国どこにいても、横山さんの情熱は変わらない。
 「昨年、卒業生の忘年会を開きました。60人ほど集まってくれました。不安でいっぱいだった生徒たちの笑顔を見るのが一番うれしい。もちろん皆、無事に就職していますよ」
 とにかく早く職に就いて欲しい。その一心で、今日も朝早くから夜遅くまで、横山さんの熱血講義≠ヘ続く。


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