里山を展示室に見立てて、広大な地域をまるごとミュージアムにするという日本で初めてのプロジェクトが動き出した。
舞台は兵庫県南東部。宝塚市、三田市、川西市、伊丹市、猪名川町の4市1町に及ぶ「阪神北(北摂)」と呼ばれる地域で、全国でも珍しく都市の近くに数多くの里山を抱く。その里山を生かして地域全体を「北摂里山博物館」(仮称)として整備する構想だ。
「里山とは人間の生活と一体になった山のことをいいます。この北摂地域は里山の宝庫で、すばらしい文化が根づいています。その文化に地元の人々はもちろん、観光客にも親しんでもらおうと考えています」と、プロジェクトを立ち上げた兵庫県阪神北県民局長の森哲男さん(59)。長年にわたって県の観光や広報に携わった経験から、この計画を思いついた。 |
三田市の兵庫県立有馬富士公園内に再生された田園風景。春には菜の花が咲き乱れ、里山の自然が満喫できる(写真は昨年4月) |